ほら貝の記憶ーー潮の音が宿って。
こんばんは、卯月です。
今日で8月もおわりですね。
今年はコロナなんかもあって少々イレギュラーでしたが。
みなさま夏のお休みは楽しめましたか?
卯月はひきこもりなので、今は年中お休みのような感じ。
それでもこの8月は風のようにあっという間だったなと思います。
せっかくの8月最後。
なにかいい話はできないかなと思って考えたら、昔のことをふと思い出しました。
今回はその話をしてみようかな。
夏のおわりによく似合う話だから。
なにかを急に思い出す瞬間ってあるよね♪
……必要な時は向こうから。
↑ほら貝が光ってるみたい。
ほら貝の記憶
これはたぶん卯月がまだ12歳くらいのお話。
夏休みかどこかに、祖父母の家に遊びに行った時。
普段あまり遊んだりはしない祖父が珍しく「ちょっとおいで」と言ってわたしを呼んだことがありました。
「なんだろう?」と思って祖父についてお茶の間から廊下に出ると、祖父は何かを持ってやって来て。
近づいてわかったその何かは、人間の頭ほどの大きさのある巨大なほら貝でした。
どこから入手したものなのかもどうしてそんなものを持っているのかもわかりません。
ただ、そんなほら貝を抱えて祖父はわたしに言いました。
「ここから潮の音が聴こえるんだよ」
その時はよく意味がわからなかったのですが、とにかく祖父が「ほら貝に耳をつけて音を聴いてみなさい」と言うのでその通りにしました。
そうするとね。たしかに聴こえたんです。
潮の音が。海の音が。
ちゃっちゃん!クイズです♪
……何故貝殻から音がするのか皆は分かるかい。
潮の音が宿って
これ別に卯月が共感覚者だからとかではなくって、本当に聴こえた話。
どういう意味かというと、ほら貝の中に海の砂が入っていたんです。
大きなほら貝の奥に入っていたたくさんの砂粒が、ほら貝を傾けることによってザザァーと潮の音を鳴らすんです。
ただの砂の音と思うこともできる響き。
でもそれはちゃんと潮の音でもありました。
不思議ですよね。
昔は海で生きていて、それから貝殻だけになった大きなほら貝。
それがずっと後になっても故郷の砂で潮の音を鳴らすのって、なんだかすごく綺麗というか切ないというか。。
そういうの、みんな生きてる海なんだなと思いました。
もしかして、おうちに帰りたがってたのかな?
……そんな事ボクらには知る由も無い。
ところで皆は砂の音と分かっただろうか。
クイズしてみたけど、あってたらすごいね♪
わたしなら思いつかないもん〜!
まとめ
はい。ということで。
今日は、ほら貝との思い出をお話ししてみました。
夏のおわりってなんだか切ない気分になるじゃないですか。
だからそういう話、今日に似合うかなと思って。
また秋になったら秋になったで秋の話をしましょう。
せっかく日本には四季があるので、そうやって季節と共に生きていきたいですね♪
それでは、おやすみなさい。
今月もおつかれさまでした♪
……風も冷えて秋。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
以上、卯月でした。